「お知らせ(「-走り書き-(ブログ)」)」カテゴリーアーカイブ

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石油ストーブの燃焼外筒

(2014/12/11 )

 写真は、工房で最近使い始めた石油ストーブ。燃焼外筒の色に気が付かれただろうか?このストーブはメーカーのオリジナル品ではない。このストーブは、燃焼外筒のガラスが割れ、ガードが無い壊れた状態で、処分を頼まれて知人から預かったものだ。汚れてはいたが、掃除をすればきれいになると思えたので、修理を試みた。実は以前から、石油ストーブの燃焼外筒をいじってみたかった。燃焼外筒は透明なガラスで出来ているのが通例だ。正確な事は知らないが、この筒は、かなりの高温に曝されて、頻繁な加熱と冷却を繰り返すのだから、熱膨張が少ない石英ガラス製だろうと推測できた。となれば、それは低膨張セラミックスで代用できる筈だろう。しかも、石英ガラスよりも低膨張セラミックスの方が熱容量も大きく、遠赤外線放射特性にも優れているから、かえって良い結果になるのでは、と考えた。

 低膨張セラミックスで燃焼外筒を制作し、ストーブに装着して使ってみると、しっかりと暖まることが分かった。自己責任での使用なので、安全性については、自分なりに考えられる要素を自覚している。「どこかのストーブメーカーが、こんなパーツの制作を私に依頼してくれたら、こちらの経済も少しは好転して、開発にもっとお金をかけられるのに」、などと考えてしまった。ガードの金網は50mm角のワイヤーメッシュで作り、塗装して代用にした。

焼成前の土鍋

(2014/11/28)



 土鍋を作る時は、始めに必ず試作をする。
土鍋の場合、時間が経過した素地(泥漿)や釉薬は、可溶性塩類が溶出し、僅かに成分が変わることがある。だから、以前の制作から時間が経っている場合は、素地も釉薬も、新たに作ってから制作に入る。必要以上に作り置きはしない。基本的には、いつも同じ原料を使って制作を行なうが、購入した時点での原料の変化ということも起こり得る。土鍋は道具だから、品質を保つことは重要だ。出来上がったモノが、本来備えるべき品質を保持しているかは、現物でテストしなければ実際は分からないと思っている。また、私の場合、一年中同じものを作っているということは無いので、土鍋を作る時は、「久し振りの作業」という事になる場合が多い。だから、制作の手法も確認する必要がある。技術を要する部分も多いので、過不足の無い”制作のカン”を取り戻すには、試作が必要だったりもする。それによって、制作工程と製品機能の双方を再確認する。

 写真は、素焼きもしていない焼成前の土鍋。いつも思うのだが、焼成前のモノは、土の表情が柔らかくて、本当にいい。焼いてしまうと、(仮に無釉のまま焼いたとしても)より硬質な感じになり、この土の表情は、失われてしまう。「もったいないなぁ」といつも思う。

鍋の制作

(2014/11/23)


 
 片手土鍋の制作を、先日から始めている。始めているとは言っても、まだ土作りの段階だ。今回は、原料の一部を見直して、素地の性質を向上させることが出来た。写真は、素地の”焼き下がり”テストピース2点。上が新しい素地で、下が現行の素地のものだ。焼き下がりは、明らかに上の方が少ない。焼き下がりというのは、別の言い方をすれば、素地の”ヘタリ”ということだ。”焼き腰”という言い方もある。テストピースの両端を、支えの上に、橋を架けるような形にセットして、既定のプロセスで焼成する。素地は高温時に焼結し、更に熱が加わり続ければ、その過程で徐々に撓み、やがては溶解する。

 仮に、素地の性質を変えるとすれば、原料の組成を変えることになり、焼成プロセスも変化する可能性が大きい。焼成プロセスを変えることになれば、焼成温度や、投入熱量が変わってしまう訳だから、釉を変えなければならなくなる可能性がある。場合によっては、製品の形状も変える必要が出てくるかもしれない。そうなれば、型も作り直すことになるし、極端な場合は、製造プロセスを初めから構築する必要に迫られることも起こり得る。

 焼き下がりは、焼成時の形の保持力に関わる事なので、それは少ない方がいい。それが多ければ、焼成中に変形しやすいということになるから、変形を防ぐために、いろいろな策を講じる必要がでてくる。これがなかなか厄介なのだ。製品の形状も素地も釉も決定し、現行の製造プロセスは、ほぼ完結している。前にも書いたが、製造プロセスは、製造の全体として成立しているのだから、一部分だけを変えることはむずかしい。けれども、プロセスの全てに満足しているわけではないので、いろいろな制約の中で、最低限の変更で済むような改良の術を探ってきた。だから今回は、飽くまでも現行の焼成プロセスの中で、素地の性質を向上させることが目標だった。

 幸い、他の性質を殆んど変えることなく、焼き下がりを減らすことができた。こうして文章にすると数行のことだが、この改良に関しても、それなりの時間をかけてきた。まだ、満足はしていないが、これから、改良素地での実物の試作にかかる。

webの工事

(2014/11/07)


ふたつあるサイト、[GP-HOTCH]と[コラム-走り書き-]を、こちらのブログに統一しようと思っている。[GP-HOTCH]のサイトは殆んど動きが無く、内容も現在の活動とは離れている。サイトの統合はブログを始めた時から考えていたが、なにぶん苦手なPC作業に関わることなので、手を出せないでいた。けれども、活動にそぐわないサイトを持っているのもあまり気分の良い物ではなく、また、ブログの扱いにも少しだけ慣れてきたので、作業を行なうことにした。

 

十文字峠(じゅうもんじとうげ)

(2014/10/21)
 


 友人に誘ってもらい、10月18日から19日まで、一泊で奥秩父の十文字峠(信州側から入って秩父側に抜けるルート)を歩いてきた。泊りでの登山は数年ぶりだった。十文字小屋から、約40分の距離にある四里観音避難小屋の周辺にテントを張った。

 18日、信濃川上駅付近の朝の気温は-1℃だったと聞いていたので、翌朝の山中の気温も氷点下になるのではないかと思われたが、標高約1800mにある幕営地の気温は、氷点下までは下がらず、比較的過ごしやすかった。

 この山域を本格的に歩いたのは初めてだった。倒木と苔に覆われた原生林が累々と続く山中に、山を歩く喜びを堪能した二日間だった。