「旧ブログから移行した投稿」カテゴリーアーカイブ

PCのバグで一度ブログから消えた記事を、再投稿しました。経緯はあまり覚えていませんが、なぜかすべて2014年の投稿でした。

焼成前の土鍋

(2014/11/28)



 土鍋を作る時は、始めに必ず試作をする。
土鍋の場合、時間が経過した素地(泥漿)や釉薬は、可溶性塩類が溶出し、僅かに成分が変わることがある。だから、以前の制作から時間が経っている場合は、素地も釉薬も、新たに作ってから制作に入る。必要以上に作り置きはしない。基本的には、いつも同じ原料を使って制作を行なうが、購入した時点での原料の変化ということも起こり得る。土鍋は道具だから、品質を保つことは重要だ。出来上がったモノが、本来備えるべき品質を保持しているかは、現物でテストしなければ実際は分からないと思っている。また、私の場合、一年中同じものを作っているということは無いので、土鍋を作る時は、「久し振りの作業」という事になる場合が多い。だから、制作の手法も確認する必要がある。技術を要する部分も多いので、過不足の無い”制作のカン”を取り戻すには、試作が必要だったりもする。それによって、制作工程と製品機能の双方を再確認する。

 写真は、素焼きもしていない焼成前の土鍋。いつも思うのだが、焼成前のモノは、土の表情が柔らかくて、本当にいい。焼いてしまうと、(仮に無釉のまま焼いたとしても)より硬質な感じになり、この土の表情は、失われてしまう。「もったいないなぁ」といつも思う。

鍋の制作

(2014/11/23)


 
 片手土鍋の制作を、先日から始めている。始めているとは言っても、まだ土作りの段階だ。今回は、原料の一部を見直して、素地の性質を向上させることが出来た。写真は、素地の”焼き下がり”テストピース2点。上が新しい素地で、下が現行の素地のものだ。焼き下がりは、明らかに上の方が少ない。焼き下がりというのは、別の言い方をすれば、素地の”ヘタリ”ということだ。”焼き腰”という言い方もある。テストピースの両端を、支えの上に、橋を架けるような形にセットして、既定のプロセスで焼成する。素地は高温時に焼結し、更に熱が加わり続ければ、その過程で徐々に撓み、やがては溶解する。

 仮に、素地の性質を変えるとすれば、原料の組成を変えることになり、焼成プロセスも変化する可能性が大きい。焼成プロセスを変えることになれば、焼成温度や、投入熱量が変わってしまう訳だから、釉を変えなければならなくなる可能性がある。場合によっては、製品の形状も変える必要が出てくるかもしれない。そうなれば、型も作り直すことになるし、極端な場合は、製造プロセスを初めから構築する必要に迫られることも起こり得る。

 焼き下がりは、焼成時の形の保持力に関わる事なので、それは少ない方がいい。それが多ければ、焼成中に変形しやすいということになるから、変形を防ぐために、いろいろな策を講じる必要がでてくる。これがなかなか厄介なのだ。製品の形状も素地も釉も決定し、現行の製造プロセスは、ほぼ完結している。前にも書いたが、製造プロセスは、製造の全体として成立しているのだから、一部分だけを変えることはむずかしい。けれども、プロセスの全てに満足しているわけではないので、いろいろな制約の中で、最低限の変更で済むような改良の術を探ってきた。だから今回は、飽くまでも現行の焼成プロセスの中で、素地の性質を向上させることが目標だった。

 幸い、他の性質を殆んど変えることなく、焼き下がりを減らすことができた。こうして文章にすると数行のことだが、この改良に関しても、それなりの時間をかけてきた。まだ、満足はしていないが、これから、改良素地での実物の試作にかかる。

webの工事

(2014/11/07)


ふたつあるサイト、[GP-HOTCH]と[コラム-走り書き-]を、こちらのブログに統一しようと思っている。[GP-HOTCH]のサイトは殆んど動きが無く、内容も現在の活動とは離れている。サイトの統合はブログを始めた時から考えていたが、なにぶん苦手なPC作業に関わることなので、手を出せないでいた。けれども、活動にそぐわないサイトを持っているのもあまり気分の良い物ではなく、また、ブログの扱いにも少しだけ慣れてきたので、作業を行なうことにした。

 

十文字峠(じゅうもんじとうげ)

(2014/10/21)
 


 友人に誘ってもらい、10月18日から19日まで、一泊で奥秩父の十文字峠(信州側から入って秩父側に抜けるルート)を歩いてきた。泊りでの登山は数年ぶりだった。十文字小屋から、約40分の距離にある四里観音避難小屋の周辺にテントを張った。

 18日、信濃川上駅付近の朝の気温は-1℃だったと聞いていたので、翌朝の山中の気温も氷点下になるのではないかと思われたが、標高約1800mにある幕営地の気温は、氷点下までは下がらず、比較的過ごしやすかった。

 この山域を本格的に歩いたのは初めてだった。倒木と苔に覆われた原生林が累々と続く山中に、山を歩く喜びを堪能した二日間だった。

 

バザー

(2014/10/05)

 昨日(4日)、東京都世田谷区の〈あなたと健康社〉に行ってきた。ここは、料理にとどまらず、自然療法や生活習慣などについても学べる場だ。

 写真は、ビワ温灸用の温灸台。こう言っても、わからない人もいると思う。ビワ温灸というのは、もぐさ棒というもので全身に温灸をあてる、自然療法のひとつだ。この温灸台は、ここでは良く売れるが、他の場所では殆んど売れないという、場所性の強いモノ。そういう意味でここは、ある種、特別な場なのかもしれない。

「ご来場の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。