石油ストーブ(2)

(2014/12/17)
 

 石油ストーブをもう一つ。このストーブは、約30年も前に購入した「コロナ」製の対流型石油ストーブだ。今でも問題なく使用できているのだから、シンプルな構造のストーブというのは本当にいい。熱は横方向には殆んど広がらずに上昇する。対流型の名前のとおり、上昇した熱気は、天井にあたって横方向に拡散し、さらにその先で側壁に当たって下降し、循環しながら部屋を暖めるという方式だ。実際に使うと、天井近くと足元に温度差が出来ることを実感することが多い。シーリングファン(や扇風機)をうまく利用すれば、室内の上下の温度差は少なくなるのだろうが、ファンが無い部屋では、温度差を小さくすることは難しいだろう。

 「ブルーヒーター」・「ブルーバーナ」というストーブをご存じだろうか。ブルーヒーターは「ダイニチ工業」製、ブルーバーナは「コロナ」製の大型業務用石油ストーブだ。これらのストーブは、熱気が上昇しないで横方向に拡散するように、ストーブ本体にファンを装備している物が主流だ。これは、上記の欠点を解消したモノだろう。

 
 

 そんなことで、写真のストーブにも小さなファンを取り付けてみた。手元にある物のみで、しかも急いで作ったので、見栄えは良くないが、これが、効果抜群だった。もともと、当工房で使うには、カロリー不足ではあったが、いままでは工房でこのストーブを焚いても、ストーブがあるのか無いのか分からないような状況だった。それが、ファンを付けたところ、明らかに温度上昇を実感できるようになった。ファンは簡単に取り外してファン無しでやかんを掛けることも出来る。

 今年は、ごたごたしていて、工房の薪ストーブの準備が出来ず、石油ストーブと電気ストーブの併用で冬を乗り切ろう、と思っていたのだが認識が甘かった。土鍋の鋳込み作業は、気温が15℃以下になると、1℃下がるごとに、鋳込み性が悪化し、12℃以下になると、作業効率が極端に悪くなってしまう。少し前までは、この石油ストーブだけで、工房内の温度は約15度まで上昇していたので、このままいけると思っていたが、ここ数日の気温の低下にともない、12度まで温度を上げることさえ出来ないことが明らかになった。鋳込み作業の遅れに伴い、今頃になって、慌てて薪ストーブ設置の準備をはじめた。まったく何をやっているのか、と自分に言いながらも、薪ストーブの設置準備をするのは嬉しい。とはいえ、時間に余裕はない。