修理しながら使ってきたRYOBIエアーコンプレッサー(CPU-60)の稼働音(金属的な音)が再び大きくなり、いつ圧縮が無くなるかと不安になっている中、「日立ベビコン」が工房の機器に加わった。塗料が付着し、中古としてもかなりボロイ印象で、そのために格安というモノだった。エアー吸入装置の形状から判断すると、かなり古い機種だと思われるが、予想に反してドレンも汚れてはいなかった。
とはいえ、導入に当たっていろいろと手は加えた。エアートランスホーマのレギュレータが作動せず、分解したところ内部が錆と劣化で固着しており、廃棄してフィルターレギュレータと交換。トランスホーマに接続されていた圧力計は、ガラスが割れ、文字盤が変形していたため廃棄、エアー取り出し部の圧力計は黄色い塗料で目盛りが見えなくなっていたため分解清掃、エア漏れのためドレンコック修理、電源コード交換、押釦開閉器を設置、3相モーターのファンに塗料カスが堆積していたため分解清掃、ベルト交換、オイル交換、エアー取り出し部のホースニップルを全てカプラに交換、本体から空気タンクへの銅管の分解と点検、ピストンヘッド脱着、逆止弁分解清掃、さらに、エアーチューブの経路変更、リークチェッカーによるエア経路上のエア漏れの点検、修理など。ほぼ状態を把握できたが、結論は、基本的な機能に不具合は無く、古い割にはあまり使われてこなかった機器ではないか?ということに(私の中では)なった。また、押釦開閉器以外は手持ちの品で間に合ったので、費用もほとんどかからなかった。
全てを分解して塗膜も剥がし、サーフェーサーから上塗りまでやり直してフルレストーションしたいという思いもあったが、ここまでで十分という判断と、そんなことをやっている場合でもないということと、今の外観も得がたいということで思いとどまった。