1月25日、たねの交換会を開催しました。今回は30名を超える多くの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
めぐりゆくたねが、それぞれみなさんの所で芽吹き、豊かな暮らしを彩ってくれますように・・・
1月25日、たねの交換会を開催しました。今回は30名を超える多くの方々にご参加いただきました。ありがとうございました。
めぐりゆくたねが、それぞれみなさんの所で芽吹き、豊かな暮らしを彩ってくれますように・・・
1月25日に開催する今回のたねの交換会には、参加の申し出をされた方が、今(1月7日)の時点で10名ほどおられます。その方々との繋がりはさまざまですが、昨年来の新しい知人・友人たちも多いです。畑をやっている、あるいは畑に興味がある方と、たくさんの出会いが昨年あったということで、こういうことは今までにはなかったことです。
昨年は私自身が大きな変化を経験した年でした。新しい思いが宿り、自身がはっきりと変わったと自覚しています。それが形になったのが私の経験している新しい出会いだと思っています。以前からの友人との関係も新しい姿に変わってきています。新しい思い、新しい出会い、新しい行いなど、振り返ればそれまでの歩みと全く違う日々を過ごしていることに驚かされます。
もちろん私が私であることに変わりはありません。まったく同じです。やっていることもそれほど変わってはいません。でも違うのです。思いも行ないも変わりました。そして私は日々を楽しくしあわせに生きています。
繋がった新しい友人たちに、今回のたねの交換会でまた新たな繋がりができるかもしれません。そんなことを思いながらワクワクしています。ひとりひとりがみなさん素晴らしい方々です。そんな方々が集ってくださること、そして多くの人を繋げてしまうたねという存在に感動して感謝の気持ちでいっぱいです。過去と未来を繫ぎ、ひとを繫ぎ、命を繋いでくれるたねだからこそ、こんな場を作れるのだと思います。
ひとは(動物も木も草も鉱物も)、地球の手足のようなものだと思うようになりました。みんなこの美しい地球の子供なのです。それこそが幸せなのではないでしょうか。私たちを育み、ありとあらゆるものを与えてくれる地球とたねと共にこのような場を共有できるしあわせを実感しています。
ご案内を送らせていただきましたが、参加をためらっている方もいると思います。どんな思いでご参加いただいても大丈夫なので、参加してみたいと思ったらいらしてください。たねを持っていなくても、畑をやっていなくても、もしもその場に行ってみたいと思ったら、来てみてください。
そして、たねをたくさん持っている方、農家の方や畑のベテランの方で、初心者の方々にたねを分けてもいい、と思っている方がおられたら、そのたねを持って来ていただけないでしょうか。農家や畑のベテランの方はすでにたねは持っておられることでしょう。栽培種もほぼ決まっている方もおられることでしょう。そんな方は、たねの交換会に来なくても大丈夫ですよね。たしかにそうですね。わかります。予備のたねも必要ですね。それはもっともなことだと思います。
大切に育てて継いできたたね、不作や苦労を共に乗り越えてきたご自身の分身のようなたね。そんなたねをひとに分けることに抵抗を覚える方もおられることでしょう。そんな方も来ていただきたいです。大切なたねは持ってこないでください。そしてその思いをこの場でぶつけてください。きっとその言葉は参加される皆さんのこころに染み渡ることでしょう。そんな姿も皆さんに分けていただけたらとても嬉しいです。その中から新たな出会いも生まれるかもしれません。・・・なんてことは実際には起こらないと思いますが、こんなことも夢想しているのです。
毎年同じことになることが多いのですが、たねを蒔いて育てた野菜の苗が余ります。思いつく人に知らせて、余った苗をとりに来てもらったりしていますが、なかなかすべては片付きません。
「処分するしかないかなぁ」と半ば思っていたそんな中、縁あって、真菰の苗を分けていただいた宮城県の会社の方に苗を送ることになりました。その会社施設の敷地内に新たに作った畑に、苗を植えたいとのことです。
残った苗をすべて送ってしまおうと思って梱包を始めたところ、ポット苗の送付には意外に手間がかかることを知って、不本意な気持ちもありましたが、20ポットにとどめることにしました。
はるばる旅をする宮城の地で元気に育ってほしい、元気な実をつけて喜ばれてほしい、そんな私の思いをのせてめぐりゆく小さな苗たち、ありがとう。
先週のことだが、少しドライブして、畑で採った菜種から油を搾ってきた。持ち込んだ24kgのたねから採れた油は約5Lだった。ただし、持ち込んだのは搾油用菜種ではなくて「かき菜」のたねだった。かき菜は、北関東で広く栽培されているアブラナ科の作物で、この辺りでは「あぶら菜」と呼ぶ人も多い。通常は秋にたねを蒔き、春先に伸びてくる花芽を食べる野菜だ。今回、私が持ち込んだかき菜のたねの含油率は21%だったけれども、これが採油用品種の菜種ならば、25%から30%の含油率になるので、より多くの油がとれることになる。
それでも「かき菜」から搾油するということは私が決めたことで、もちろんそれでよいと思っているのだけれども、当日、搾油機械を操作しながら解説を受け、同じアブラナ科のたねでも、品種や状態に応じて搾油機を調整する必要があることが分かった。その施設では大量の菜種を搾油しており、今回の私のように単発で少量を持ち込む需要に対して機械を再調整することはできないのだと思う。そんなことで、持ち込んだかき菜のたねがその機械の現状の状態に適していない中での搾油作業となった。
搾油室には、搾油用品種「キラリボシ」のたねが入った30kg袋がいくつも置いてあった。「堀地さんが持ってきたのが搾油用菜種だったら、とっくに搾り終わってるよ」との搾油施設のKさんの言葉に、ふとキラリボシのたねを蒔いてみたくなった。そこで、お土産を余分に手渡し、「これと交換で、このたね少しもらえないかな?」と聞いてみた。すると「このタネはうちのだからいいよ」と、Kさんがキラリボシのたねを分けてくれたのだった。キラリボシは、含油率25~30%無エルカ酸、低グルコシノレート品種で、しかも分けていただいたのは無農薬栽培のたねだった。
国内産菜種についていえば、近年では無エルカ酸菜種の栽培が主流を占めているいるようだ。大量に摂取すると心臓に良くないというエルカ酸の情報や、従来品種の菜種にエルカ酸が含まれているという情報があることは、その真偽はさておき、私も知っているが、ずっと食べられてきて問題なかったモノが、どのような経緯で体に悪いということになったのか・・・。世の中をあまり信用していない私は、エルカ酸を否定する根拠もあまり信用していないので、以前から食べられている「かき菜」に惹かれる。
かき菜は他の菜花と交雑しにくい性質を持つので、自分の畑でたねを採り続けられることと、野菜として花芽を食べた後にたねを利用できるというメリットがある。一方デメリットは、採油用品種と比べて含油率が少ないということだろうか。けれどもこれはかき菜のデメリットというよりも近年の採油用菜種品種のメリットといった方が適切だとも感じる。私の場合は、そも自家消費用の油なのだから、もとより可も不可もない。そんなことで、分けていただいたキラリボシも蒔くとは思うけれども、かき菜からの採油は今後も続けると思う。
一方、いま日本で流通している菜種の多くは、海外産の遺伝子組み換え作物(GMO)の無エルカ酸キャノーラ品種「ラウンドアップ・レディー※」に属するものが主流のようだ。大量に輸入されたこの菜種は油に加工され、人々がその油をさまざまな形で日常的に体に入れているという現実がある。そして日本では菜種油に遺伝子組み換え食品の表示義務は無いという。
※ラウンドアップ・レディー(Roundup Ready, RR)品種 – グリホサート耐性。米国モンサント社(2016年にバイエルが買収)が開発した、除草剤(商品名:ラウンドアップ)耐性農作物の総称。(ウィキペディアより)
世の中をあまり信用していないと私は先述したけれども、「ラウンドアップ・レディー」というその名前から、品種改良の理由やその成り立ちも推して知るべきだろうと思う。
搾油所のKさんとの再会や、搾油施設のお隣のパン屋さんの美味しいパンが食べられたりと、ここに通って油を搾る楽しみもある。