めぐりゆく小さな苗たち

 毎年同じことになるのだが、たねを蒔いて育てた野菜の苗が余ってしまう。思いつく人に知らせて、余った苗をとりに来てもらったりしているが、なかなかすべては片付かない。

 「処分するしかないかなぁ」と半ば思っていたそんな中、縁あって、真菰の苗を分けていただいた宮城県の会社の方に、私の苗を送ることになった。その会社施設の敷地内に新たに作った畑に、苗を植えたいとのこと。

 残った苗をすべて送ってしまおうと思って梱包を始めたところ、ポット苗の送付には意外に手間がかかることを知り、不本意な気持ちもあったが、20ポットにとどめることにした。

 はるばる旅をする宮城の地で元気に育ってほしい、元気な実をつけて喜ばれてほしい、そんな私の思いをのせてめぐりゆく小さな苗たち。ありがとう。