昨年11月に農林61号小麦を蒔いた。小麦を蒔いたのは数年ぶりで、収穫できたら手打ちうどんを作るのを今から楽しみにしている。昨年の陸稲作りの経験をふまえて、今回の小麦は畝間80㎝の1条蒔きにしたのだが、分けつした小麦の葉と穂をかき分けなければ畝間に人が入り込めないほどよく育っていて、高さが私の胸の上くらいまで達しているところもある。
すずめが麦畑に入り始めたのを確認したこともあって、数日前に妻と二人で防鳥あみを張った。以前は小麦の上に45ミリ目のあみをじかにのせ広げるという感じであみを張っていた。この方法は張る手間があまりかからずにそれなりの効果はあるものの、
- 45ミリ目のあみでは鳥が容易に通り抜けてしまうこと
- あみの上方に麦の穂が飛び出ること
- あみがその穂に絡んで撤去時に破れやすいこと
- したがってあみが使い捨てになってしまいがちなこと
などの欠点があった。それで昨年の陸稲栽培では20mm目のあみを用意して別の方法を試した。
- 畑の周囲に杭を立ててひもを張り
- 畑の中の要所に棒を立て
- その棒の上部にペットボトルを伏せて被せて、その上にあみを張る
という方法だ。この方法だとあみを張る手間はよけいにかかるものの、前述の方法の欠点をかなり改善できることが分かった。そんなことで、陸稲栽培で使った後、ほぼ無傷で回収してとっておいた防鳥あみを今回は再使用できた。
周囲に立てる支柱をやや外開きになるように地面に設置して、その支柱の上部先端に細紐をつけ、力の掛かり具合を考慮して支柱の近くの地面の適当なところにペグを刺してペグと紐を結び、支柱が内側にしなりにくいようにしてみた。
20mm目のあみを張ると、陸稲も小麦もスズメなどに食べられることはほぼなくなる。そもそも少量しか作物を作っていない家庭菜園で作物を多量に鳥に食べられたら、人の分が無くなってしまうことにもなりかねない。